専務の西山です。
先日お隣富山県の八尾に行ってきました。ご存じの通り「おわら風の盆」で有名な町で、小説「風の盆恋歌」の舞台となる街です。
風の盆は毎年9月1日~3日に開催され、観光客が全国から30万人も集まるお祭りです。胡弓と三味線のどこかもの哀しい音色とお囃子の中、編み笠の男女が静かに踊る…。とても素敵なお祭りで私も大好きです。
じつはこの風の盆と牛首紬とは多少ご縁があります。直木賞作家の高橋治先生著「風の盆恋歌」(新潮社)の中で主人公の女性が白峰・白山工房まで足を運び牛首紬を注文する(しかも死に衣装の…)という設定です。
高橋先生のご縁で八尾の方々にも親しくしていただき、ちょくちょく遊びに行っています。
普段の八尾はとても静かな街です。
山すそに位置して坂の街とも呼ばれています。
街の中心部に諏訪町通りという日本の道百選にも選ばれている通りがあって石畳のきれいな道です。
通り沿いの民家は古いたたずまいを保っていて、とても心地よい調和が取れています。通りには店舗はほとんどなくいわゆる一般のご家庭だそうです。しかも地元の人によると、家屋の改装に関しては行政から一切の補助は出ていないそうで、皆さん自発的に通りの顔を優先しているとのことでした。
共通の美意識がしっかりと根付いている…。
風の盆の本当のすごさはこんな地元の人たちの美学がベースにあって成り立っているのだな…と感じずにはおれません。

さて、本年も「小説・風の盆恋歌を訪ねる旅」を企画させて頂きました。
牛首紬が育まれた白山麓の大自然に触れていただき、八尾の風の盆を特別鑑賞。
風の盆は雨天の場合は行事が一切中止となるのが常ですが、八尾の方々のご厚意により公民館での特別鑑賞をさせていただけます。雨天でなければ、その後前夜祭を楽しんでいただきます。

白山を間近に一望できる奥山の古民家「遊月山荘」での牛首紬展でも、普段なかなかご紹介できない商品もご用意させていただいております。
山間の山村の真心で皆様をお持てなしさせていただきたいと思います。ご参加を心よりお待ち申し上げます。
